同居家族がコロナ感染、濃厚接触者となりました
昨年3月からずっと恐れていたコロナ感染。
父への感染を一番恐れていましたが、とうとう現実になってしまいました。
高齢者の父がコロナ感染、濃厚接触者となった私たち。
不安に押しつぶされそうになり、毎日のようにネット検索し、新たに知ったことなどもありました。
そして、コロナだというと非難やいじめにも繋がるという事実も。
それだからかな、あまりコロナになったというブログを見つけられませんでした。
私も書くかどうかかなり迷いました。
父が現在快方に向かっていること、私たちが陰性だったことがわかったため、書いてみよう、誰かの役に立てるかもしれないと思い、経緯をつづっていこうと思いました。
感染経路
父は普段買い物や散髪、病院以外に外出をしていません。
感染予防というよりは、仕事もしていないのでそれくらいしか用事がありません。
そして、今回感染経路はおそらく兄から。
発症3日前(12月23日)に兄が車をいじると実家による。
家の中のため、二人ともマスクせず会話したが5~10分程度だったようだ。
その2日後(12月25日)兄が、のどの痛みと倦怠感と発熱の症状があり病院に受診。念のためPCR検査を受けたとラインが入った。
しかし週末に私たちが車を使うだろうと考え、車だけ戻しにきた。
その時は万が一のために接触せずに鍵のみ受け渡しされた。
父はその後、万が一のために鍵と車の中を除菌した。
しかし…
その翌日、父の体調が悪くなった。
【発症1日目(12月26日)】
朝、同居している父が寒いという。
熱を測ると37.4度の微熱。
普通に起きていて、ただ寒いだけらしい。
昼、土曜日でもし診察するなら午前中しかない、明日は休診日だからと少し不安になり、昼前に今のうちに病院に行っておいたほうがいいと父に言い、かかりつけ医に連絡させる。
病院に現在の症状(微熱のみ)を伝えると新型コロナ感染症専用ダイヤルの電話番号を教えられてそちらに電話するようにと。
専用ダイヤルに電話。まだ元気な父が自分で電話して問い合わせる。
なにやら聞かれていることにこたえる。
近くで聞いていただけだが、
・近しい人で陽性者がいるかどうか
・cocoaで濃厚感染者の可能性の通知がきているか
・症状はどんなことがあるか
などを聞かれていたようだ。
そしてかかりつけ医に受診してかまわないといわれる。
父はかかりつけ医にもう一度電話して、確認。
言われた時間に受診するが、コロナではない感じ、ただの風邪と言われ抗生物質を処方されて帰宅。その後具合は悪くないんだけど、風邪と言われたから寝ているか…程度でベッドに入っている。
念のため、父にも私たちも全員マスクを家の中でも着用する。
夜、熱が38.5度に上がる。抗生物質ももらっているし風邪と言われているが、寝れないようだったので、解熱剤を飲ませて寝てもらう。
この日、私たちは父と一緒の場所で食事をしていない。
また、普段も朝食以外は別の場所で食事をしている。
そして念のため、この日から私たちも外出を自粛し始めた。
【発症2日目(12月27日)】
朝、熱は37.1度。普通に起きていた。
やはり風邪だったんだなと思うくらい普通だった。
しかし昼、また熱が38.9度まで上がり寒がっていた。
医者には風邪だと言われている。
だけど、父は風邪をひいても熱が出たことがほとんどない。
肺がんの手術を行ってからは、絶対に風邪をひかないようにとずっと言われていた。
そしてコロナだった場合、重症化する可能性が高い。
すごく不安になってきた。
不安がぬぐい切れず、もう一度新型コロナ感染症専用ダイヤルに電話してみる。
かかりつけ医から風邪と言われているが、熱が上がってきてしまっていると伝える。
1.明日まで様子を見る
2.休日救急センターに受診する
3.救急車を呼ぶ
この3つの選択肢を教えてもらった。
私の中で、1はあまりなかった。
もしコロナだった場合、一刻も早く治療もしくは入院しないとかなり危険だと思っていたから。
かといって、休日救急センターはおそらく解熱剤をもらって明日かかりつけ医のところに受診してといわれることが分かっている。
かといって、高熱というだけで救急車を呼ぶのはちょっと。
かなり迷って、誰かに相談したかった。
迷いに迷って受診相談に電話する。
しかし1時間くらい混雑でつながらない。
その間におかゆを作って、少しでも食べてもらい抗生物質を飲ませる。
受診相談センターに電話がつながり、相談。
高齢者、高血圧、去年肺がんの手術をしている、かかりつけ医は風邪といっている、しかしこのまま様子を見て急変してからでは遅い気がするし、夜中気づかないうちに…ってことになったら怖い。
と相談すると、とても親身になってお話を聞いていただけた。
ただ、相談センターからは今すぐに救急車をという事案以外は救急車を呼んでくださいとは言えないが、そこまで不安が大きいのであれば、呼んでみるほうがいいかもしれない。
電話を切ったあと、父にそう言われたことを伝え、再度熱を測る。
熱は40度にまで上がっていた。パルスオキシメーターで血中酸素飽和濃度を測ると90しかない(普段は97くらい)。
父に40度にもなっている、呼んだほうがいいと思うがいいかを聞く。
さすがの父も呼んでくれと答える。
救急車を呼ぶ
救急隊員が家の中で、検温や血圧、血中酸素飽和濃度を測り、経緯を聞く。
おくすり手帳を見て、肺がん手術を行った病院に連絡。
受け入れてくれるということで、搬送される。
コロナでなければ帰宅させられるかもしれないと新型コロナ専用相談センターや受診相談センターには言われていたから、私は帰れるときのために車であとから病院へ。
着の身着のままで病院に行ってしまったため、サンダルや洋服を用意していく。
診察
血液検査と肺のレントゲン。隔離部屋にて行われる。
日曜日だったため、PCR検査は翌日になるが、肺癌の手術もしているし高齢者ということもあり入院になる。
お財布とかの入っているカバン以外は持ち込み禁止だったため、着替えなどは一度持ち帰る。
濃厚接触最終日となる。
忙しい日曜日、しかもコロナ感染者かもしれない父を受け入れてくださった病院、看護師の方々、救急隊員、受診相談の電話の方、本当に感謝しております。
たくさんの方々に助けられて無事入院をすることができました。
感染疑いのある父の診察室は完全個室で、そこを出入りする看護師さんは一人。
窓はあけたまま、看護師さんは何度も手を消毒。
部屋から持ち出す書類はすべてビニール袋に入れ、感染予防。
看護師さんが部屋を出る際は、かならず防護服を毎回捨てていました。
ここまで徹底しないと院内クラスターが発生してしまうということなんでしょうね。
そしてそこまで徹底しないといけないくらい、感染力が強いんだということをあらためて実感しました。
コロナの検査結果が出るまでは、院内に持ち込み禁止と言われ、持って行っていた洋服やサンダルも持ち帰ることになった。
まとめ
父が感染した経路は兄からだと思うが、お互いマスクはしていないとはいえ、会ったのはせいぜい5~10分。会話だって男同士のためそんなに多いわけではないはず。
ましてや飲食はしていない。
それでも感染したのは、やはり高齢者で、肺がんの既往歴があり、高血圧ということもあり、ほんの少しの接触でも感染してしまうのだと思います。
もしかしたら私たちが無症状で感染していて、父に移してしまったという可能性もないわけではありません。
それくらい、高齢者には感染しやすいのだとあらためて実感しました。